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料理や食材の「原価」はこんなに安い!

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もやし(7円~8円)

ラーメンのかさ増しや、質素倹約の料理に引っ張りだこの食材こと「もやし」は、豆の種を発芽させて作られます。緑豆やブラックマッペなど、豆の種には多くの種類がありますが、いずれも原価は7円から8円程度となっているようです。ただし、原価は安くても、どこのスーパーでも異常な安さで売られているため、利益に関してはあまり期待ができません。それどころか、安さを全面的に押し出すあまり、売れば売るほどに赤字になるというケースも少なくありません。

 

ポップコーン(35円)

もっとも古いスナック菓子ことポップコーンの原料は、トウモロコシと油、味付けに使う塩です。1人前あたりの原価は35円前後となっています。ポップコーンは、映画上映中のお供としても定番メニューですが、映画館で売りだされたころは、塩味が濃い目に作られていました。これは、「ポップコーンと一緒に飲み物を買わせる」という販売戦略だったというから驚きです。アコギな商売ですね。
カキ氷(15円~20円)
夏の風物詩ことカキ氷の原料は、その名の通り「氷」です。そのため、原材料費はゼロに等しく、タダ同然で作ることができます。ただし、シロップや容器に掛かる費用がある分、最終的な原価は15円前後となっています。昨今は、氷の原料や削り方、トッピングに工夫を凝らした高級志向のカキ氷が販売され、SNSやブログなどでも食レポが賑わっています。それでも、大部分の原料は氷であるため、そこまで原価が高くなることもないみたいですね。

 

わたあめ(10円)

どこの縁日でも売っている「わたあめ」は、ひとさじのザラメがあれば作ることが可能です。そのため、1本あたりの原価は大変安く、大体10円前後となっています。キャラクターもの(日曜日の特撮やアニメなど)の袋に入れ、500円程度で売られているわたあめは、人件費や機材費を考慮しても、かなりの儲けになります。

 

イカ焼き(30円)

地方によっては「ポッポ焼き」と呼ばれるイカ焼きですが、ひと串あたりの原価は30円程度となっています。使われるイカは海外産のモンゴウイカやスルメイカなどが多く、それなりに高価なケンサキイカやアオリイカはあまり使われません。イカ焼きは、天候や気温によって売れ行きが大きく左右されるため、夜店の定番メニューとして認知されている一方で、非常にリスキーなメニューという側面も持ち合わせています。雨天の縁日や冷夏の海岸などでは、大量に売れ残ったイカを前に、頭を悩ます屋台業者も少なくありません。

 

ハンバーガー(70円)

チェーン店のハンバーガーは、1個あたり70円前後の原価となっています。ハンバーガーチェーンにとって、ハンバーガーは店の看板メニューであるため、材料費は高めとなっているうえ、価格帯を引き上げることも難しい商品です。そのため、多くのチェーン店では、利益を出すために「ご一緒に~」という決まり文句とともに、サイドメニューやドリンクを勧めてくるワケですね。

 

ポテト(5円)

ハンバーガーにぴったりな相棒こと「フライドポテト」の原料は、もちろんジャガイモです。広大な農地で生産されたジャガイモの原価は安く、Mサイズの量で5円前後となっています。ちなみに、同サイズのコーラの原価は20円前後であり、ポテトほどではないにせよ、非常に安価です。どちらも企業に多くの利益をもたらしてくれるメニューとなっています。