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「職人」になりたい人に最適な資格まとめ


職人と聞くと、師匠に弟子入りして一から技術を学んでいくものと思われがちですが、一部の業種には資格試験が存在します。そのため、現代社会においては、資格を取得して職人に必要な知識や技術を身につけようと試みる人も少なくありません。

 

和菓子職人

原料となる飴や餡を加工し、美しい造形を作り出す和菓子職人に資格は存在しません。ただし、店舗で菓子を作り、販売するためには、製菓技術や安全性を証明できる「製菓製造技能士」や「製菓衛生師」などの資格が必要となります。なかでも、製菓製造技能士の資格は、和菓子と洋菓子に分かれるため、ケーキ職人などを目指す場合には洋菓子の資格が必須となるでしょう。

 

花火師

夏の夜空を彩る花火師になるためには、花火製造や打ち上げの技能証明を行う「煙火消費保安手帳」が必須となります。また、花火の現場監督となるには、火薬類を取扱うための指導や監督業務を行える「火薬類取扱保安責任者」の免許が欠かせません。なかでも、煙火消費保安手帳は、年に1回の保安講習を受講しなければ、失効してしまうため注意が必要です。

 

書道家

文字の専門家こと書道家の資格には、公的な資格として、日本書写技能検定協会が運営する「毛筆書写検定」や「硬筆書写検定」という資格が存在します。さらに、書道の流派によって団体や昇段試験が存在し、最も高い段位を取得することで「師範」の資格を得ることができます。これらの資格は、書道教室を開く際にも活かせますが、学校で書道を教える場合は、教員免許の資格が必要となります。

 

鍵師

「鍵師」とは、開かなくなったドアのカギを解錠したり、金庫のロックを外したり、文字通り鍵の専門家です。この鍵師の資格試験として「鍵師技能検定試験」という検定試験が存在します。鍵師の仕事を行うために資格は必須ではありませんが、この鍵師技能検定試験は、鍵師に必須となる知識や技術を証明できる唯一の資格です。試験に挑む人の中には、知識や技術よりも、顧客からの信頼感を目的として、資格取得に挑戦する人も居ます。

いずれの仕事も、資格を取得しただけで独立開業をすることはできません。独立をするためには、その道の知識や技術はもちろんのこと、人脈やある程度の資金、自身の技術を売り込む力など様々な要素が必要となってくるでしょう。