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「ITエンジニア」に分類される職業とは?


高度な情報化社会においては、ビジネスにおいても、ITの専門知識や技術に長けた「ITエンジニア」の存在が不可欠です。ただし、ひと口に「ITエンジニア」と言ってもその職種は様々で、企業によっては職種の定義や業務内容などが大きく異なります。

 

グロースハッカー

グロースハッカーとは、トライアンドエラーを繰り返しながら、自社の商品やWebサービスなどを成長させるプロフェッショナルです。ツイッターやFacebookのように、短期間で急成長を遂げたWebサービスなどは、水面下でグロースハッカーが活躍しています。成長させたいものをどのようにしてユーザーに認知させるかを考え、実行に移すことがグロースハッカーの主な役目ですが、時には企業の経営者や開発者とも協議を重ねることもあります。職域が広いぶん、IT技術やマーケティング、コミュニケーションスキルなど、グロースハッカーには多才な能力が求められます。

 

ITコンサルタント

ITコンサルタントとは、情報技術を経営戦略に活用する専門家です。主に、企業の経営における問題点や課題を抽出し、それを解決するシステムの導入や開発を担うという役目を持っています。ITコンサルタントのなかでも、システムの開発やテストを担うアナリストや、全体を総括するマネージャーのように、役職を細分化しているケースも存在します。システムの開発を担うという点では、ITエンジニアはシステムエンジニア(SE)と似通っている部分もありますが、システムエンジニアは企業の経営にまで携わることが少ないという違いが存在します。

 

データサイエンティスト

データサイエンティストとは、その名の通り、データ収集と分析における専門家です。業務システムやSNS、Webサイトのアンケートなどを駆使して集めたデータを分析して、新ビジネスの開発や企業経営における問題解決などを行います。膨大なデータの中から収集した情報の整理整頓をしたり、漏洩を防ぐために厳重に管理することも、データサイエンティストの大きな役目です。ITのスキルはもちろんのこと、数学や統計解析に関する高度な知識なども求められる職業です。

 

上記のいずれも、就職や転職に必須となる資格が存在せず、IT業界で経験を積んだ人が優遇される職業です。ただし、ITのテクノロジーは日進月歩で革新が進んでいます。そのため、さらなるキャリアアップを目指す場合は、日々の学習と情報収集が何よりも必須となるでしょう。

むしろ「履歴書に書かない方がいい資格」とは


資格は自分の知識や技術を証明するためのものなので、所持しているほど就職や転職に役立ちます。しかし、履歴書に書くことで、かえってマイナスの評価となるケースも存在します。

 

知名度が高くカンタンな資格

英検や漢検、簿記検定のような認知度が高い資格でも、取得難易度が高い級位を所持していれば評価に繋がりやすくなります。しかし、取得が簡単すぎる級位である場合、「とりあえず取得した」という印象を相手に与えてしまい、かえって評価が下がる可能性も存在します。そのため、ほかにアピールできる資格があるならば、そちらを優先して履歴書に記入するようにしたほうがいいでしょう。

 

またTOEICのスコアは、点数そのものを履歴書に記載できますが、あまりにもスコアが低すぎる場合は書かないほうが賢明です。企業によっては応募者に求めるTOEICのスコアレベルが、募集要項に記載されてることが多いため、履歴書を作成する際の参考にしてください。

 

就職や転職先の仕事に活かせない資格

入社したい企業の業務に有益な資格を持っていれば、転職や就職を成功させる大きな武器となります。ただし、業務からかけ離れている資格を持っている場合は、記入することで「方向性の定まっていない人」と受け取られることもあります。不利益になると感じる資格であれば、記入を控えたほうが賢明でしょう。ただし、国内には民間資格だけでも1,000を超える資格が存在するため、中には面接官が興味を持つような珍しい資格もあるかもしれません。仕事にはあまり役立たない資格でも、珍しい資格をあえて履歴書に記入して、話題作りに活かすという方法も存在します。

 

武道の段位

剣道や柔道、空手道の段位を持っていれば、警察官や警備会社などの就職や転職に有利となることがあります。ですが、スポーツの有段者は体育会系の人と評価されることが多いため、履歴書に記入すれば必ず歓迎されるというものではありません。募集要項をよく読み、企業から求められる人材像を把握したうえ、持っている資格を履歴書に記入するかどうかを決めましょう。

「お医者さん」になるために必要な資格

医師試験

医師試験とは、医者になるために必須となる資格です。内科医や外科医など、医者には様々な専門分野が存在しますが、どれを目指すにしても医師免許が必要となります。責任の重い仕事のため、試験の難易度は高く、医科大学や医学部で、6年間医学を学ばねば、試験の受験資格を得ることもできません。たとえ試験に合格できても、医師になるためには、大学病院や指定の医療機関などで2年以上の臨床研修を行う必要があります。受験のハードルこそ高いものの、医師試験の受験者は、そのほとんどが合格します。具体的には、受験者の8割から9割くらいが合格すると聞けばその高さが容易に想像できるでしょう。

 

歯科医師試験

歯科医師試験とは、読んで字のごとく歯医者さんの資格です。試験を受験をするためには、歯学部や歯科大学で6年間勉強をする必要があります。虫歯治療に関する知識や技術だけではなく、入れ歯の作り方や歯周病の治療法、効果的な歯磨きの方法など、歯や口内に関する様々な治療法を学びます。ちなみに、医師免許とは異なり、歯科医師試験の合格率はそれほど高くありません。近年は6割前後の合格率となっており、留年をして試験の合格を目指す学生も少なくありません。

 

獣医師

動物専門の医者のことを獣医師と呼びます。大学の獣医科や獣医大学を卒業する・ことで、受験資格を得られるという点は、他の医師資格と類似しています。犬や猫、馬のように人間に飼育されている動物の治療以外にも、仕事として野生動物や希少動物の保護にあたることもあります。病院以外にも、動物の保護センターや農業団体など、就職先が豊富という点は、他の医師資格にはない特徴でしょう。動物に関わる資格の中では、獣医師はとくに人気があります。

飲食店を開くためにはどんな資格が必要?


世の中には、個人経営で営まれている飲食店がたくさん存在します。ラーメン屋、カフェ、中華料理店など、どのようなお店においても、開業には資格が必須となりますが店舗によって必要となる資格に差異はありません。

 

食品衛生責任者

食品衛生責任者とは、その名の通り、食中毒や異物混入などを未然に防ぐ食品衛生の責任者となる資格です。飲食店を運営するためには、必ず一人は食品衛生責任者を配置する必要があります。また、食料品の製造現場においても配置が必須となるため食品工場の現場監督なども、食品衛生責任者の資格の取得が不可欠となります。

資格の分類は国家資格ですが難易度は低く、6時間の講習を受けることで資格を取得することができます。また、調理師や栄養士の免許を持っている人であれば無条件で食品衛生責任者になれるため、講習を受講する必要はありません。

 

防火管理者

防火管理者は、店舗における火災予防の責任者となる資格です。防火管理者の資格には甲種と乙種の2種類が存在し、店舗の延床面積が300平米以上の場合は「甲種防火管理者」が必要となります。延床面積が300平米未満の場合は、甲種もしくは「乙種防火管理者」が必要です。

この資格も、各地の消防署などが実施している講習会を受講するだけで取得ができます。資格の取得に必要な講習会の期間も、甲種は2日、乙種は1日と短く、食品衛生責任者に次いで取得が容易な資格です。ちなみに、収容人員が30人未満となる小規模な飲食店の場合は、開業にあたって防火管理者の資格は不要となります。

 

飲食店でも調理師の免許は不要

調理の知識や技術を証明する資格こと調理師ですが、飲食店を開業するにあたっては、必ずしも必要となる資格ではありません。最低限、食品衛生責任者と防火管理者の資格があれば飲食店を開業することは可能となります。

無意識のうちに心に負担をかける悪癖とは


なんとなくスマホを見たり指の関節を鳴らしたり、人は誰でも無意識の中で行う行動が存在します。なかには、知らず知らずのうちに心を疲弊させる行為もあるため、長く続けることで健康を損ねてしまうケースあるほどです。

 

SNSをよく確認してしまう

ツイッターやFacebook、インスタグラムのように、現代では人の行動や私生活を簡単に把握できるSNSが数多く存在します。どのSNSでも湯水のごとく友人や知人、赤の他人から投稿されるので、その気が無くても自分と人を比較してしまいがちです。結果的に劣等感や不安感に苛まれやすくなり、精神的な疲労を蓄積し続けてしまいます。中には、人に負けないよう自分も投稿を重ね続ける人もいますが、その満足感や達成感が持続することは少なく、いつしか生活の中心がSNSに置き換わってしまうことも少なくありません。これが世にいう「SNS中毒」です。中毒に至らないように、SNSは節度を持って利用することが大切です。

 

昼夜逆転した生活

休みの前日につい夜更かしをしてしまったり、部屋にこもって日光を浴びなかったりすると不安や恐怖感を抑制する脳内ホルモンである、セロトニンが分泌されにくくなります。また、昼夜逆転の生活は睡眠時間を減少させやすく、眠る時間が少なければ日々のストレスも蓄積しやすくなります。また、セロトニンは日光を浴びることでも分泌されやすくなるため、夜の稼働時間が増加すれば、それだけセロトニンの分泌を妨げることになります。したがって、生活リズムを太陽と同じように規則正しい形にできれば不眠症やストレスに悩まされることも少なくなるでしょう。

 

不満不平を口に出す

不満や不平を口にすると、対象となった人や物に対して嫌悪感が生まれます。嫌いなものが周りにたくさん存在していると、その人や物と接するたびに、嫌だなぁという感情が生まれてしまいます。また、誰かと一緒に居る時に不満不平を口にすると、嫌だという感情が周囲に波及し、も巻き込む形で周りの気分を悪くさせてしまいます。悲観的なことを常々口に出すのは、人にも自分にも、あまりいい影響を与えません。

 

やたらと怒っている人が職場や学校に1人居るだけで、途端に周りの空気が悪くなるのは、その人が放つ感情が周りに波及しているためです。どれも無意識のうちに行ってしまいがちのため、是正するには意識的に止めることが不可欠でしょう。

「付箋」と「ノート」で仕事を効率化

付箋とノートを利用してビジネスレベルを向上させる

付箋は忘れてはならない重要事項を貼っておいたり、誰かに注目してほしい部分、文章がある場合に、利用するものですが、この付箋やノートなどの文具をビジネスの中で効率よく利用し、仕事の能率を向上させている方もいます。
付箋というのは日々、事務処理などの中で多用されていると思いますが、工夫次第でたくさんの情報をうまく整理する事が出来る優れものです。

仕事の中でこれは知らなかった情報と思ったことがあった時、記述した会議内容のノートの中に付箋でココ注目!!と書いておく、気になっていることでもそこで理解する事が出来ずそのままになる事が多いので、ここで付箋を利用すると後から、ああ、調べておこうと思ったんだと気が付くことができます。

付箋に気になる情報を短い文章でまとめるという能力も、付箋の中に入る文章で・・・と考えて書いていくと次第にうまく掻けるようになります。
細い水性ペンなどを利用して書くとかなりの情報を書くことができるので、付箋は非常に役立つこととなります。

大きさと色の違う付箋を利用して情報を丁寧に整理

アイデアを考えなくてはならない時、またグループで作業が必要な時など、作業が進んでいくときに、大項目や中項目を付箋に色分けしておくと、この色は大項目、この色は中項目と目で見てわかるようになります。
付箋のサイズについては記入する文章が多くなる場合、大きなものを利用し、それほど多くない場合は小さいサイズを利用すると見やすくなります。

複雑な内容でも、付箋を利用して注目するポイントや覚えておきたい語句などわかりやすくできますし、絶対に忘れずに行う事等は、ノートからはみ出すようにして付箋を貼っておく癖をつけておくと、あれ?何かやり残したことがあると気が付くことができます。
後からやる事を書いた付箋をノートからはみ出るようにつけておき、それを行って完了したら付箋を取り外すようにする、こうするとノートもきれいに整理出来ますし、終わった作業に×を付けていくなどの作業をしないので、後から同じような作業を行う時、参考にするテキストとしても利用できるようになります。

思考途中の情報も付箋で書いておく

思考途中の情報についても思いついたら付箋に書いてノートに貼っていく、ある程度思考する情報が集まり、これからまとめていくという場合、その付箋を元にして、ノートに思考としてまとめていくこともできます。
付箋で書いておけば、これは必要ない情報という時それを外すことができますし、必要な情報を元にして、頭の中と付箋に書かれていることできれいに整理していくことができます。
勉強という事にも活用できる付箋は、ビジネスの中でただポイントに貼るという以外にも、たくさんの活用ができるのです。

ジビエ料理に使われる動物の肉とは?


食肉といえば、一般的な牛、豚、鶏などのほかにも羊や馬なども該当します。しかし、猟師料理ことジビエに使われる食肉は数が多く、地域によってはまったく馴染みのない肉が店頭に並ぶこともあります。ここでは、食肉として使われる珍しい動物を紹介します。

 

イノシシの肉

十二支の最後の1匹ことイノシシは、野生に住まう豚のことです。とりわけ地方では田畑を荒らす害獣として扱われています。イノシシは一般的に普及している豚の原種となるため、品種改良をしていない野性味あふれる豚肉といった味がします。ただし、獣特有の臭みや脂分が強く、血抜きなどの下処理を怠ったイノシシ肉は、とても食べられたものではありません。ジビエ料理を扱うお店では、イノシシ肉の美味さだけを引き立てるように、とくに念入りに下処理を施します。

 

イヌの肉

猟やペットなど、食肉として馴染みがうすい犬も、アジア圏などでは食用として用いる国も少なくありません。日本でも、食料不足や飢饉の際に食用とするケースはあったものの、現在では食材として使われることはほとんど無く、禁忌とされています。

 

シカの肉

欧州ではハンティングの対象として人気の高いなシカですが、日本におけるシカは、専ら害獣として駆除されることがほとんどです。シカ肉の味わいは牛肉の赤身肉、ハラミなどに近く、イノシシ肉ほど臭みも強くありません。フランスでは高級食材として扱われています。ちなみに鮮度の高いうちは、刺身として食べられることもあります。同量の牛肉と比較しても、シカ肉のカロリーは半分以下であるほか、たんぱく質や鉄分の含有量が豊富であるため、ダイエット中の食事にも最適な食材でしょう。

 

ウサギの肉

野山を飛び回っているイメージが強いウサギも、シカと同じくハンティングの獲物として非常にポピュラーです。肉の味わいは鶏の胸肉に近く、淡白な風味を楽しむことができます。クセが少ないので、様々な料理と相性のいい万能食材です。また、ウサギの毛皮は服飾としても利用されるほか、皮から採取したゼラチン質は、絵画の修復などに活用することも可能です。

 

クマの肉

強靭な身体と腕力を持つ動物であるクマも、古来から食材として珍重されています。現代でも熊肉を使ったカレーが、北海道の土産として売られているほどです。見た目の割りにクマの肉質は柔らかく、脂分もサラリとしているため、煮込み料理と相性がよいのが特徴です。また、栄養分を体内にため込むため、冬ごもりする直前のクマが最も美味とされています。ちなみに肉以外にも、クマの手は中華料理の高級食材として高値で取引されています。

日本で販売される「超ロングセラー食品」とは?


スーパーやコンビニに行けば数多くの食料品が販売されていますが、そんな食料品の中には、100年近く販売が続けられているような超ロングセラーの商品が存在します。ここでは、国内でもとくに長く販売が続けられている商品について、紹介をしましょう。

 

カルピス

日本で初めて「乳酸菌飲料」として認可された飲み物ことカルピスは、1919年(大正8年)に販売が開始されたロングセラーの清涼飲料水です。かつては原液を薄めて飲むのが主流でしたが、現在はあらかじめ飲みやすく調整されたカルピスウォーターが主力商品となっています。ちなみに、カルピスのラベルが水玉模様なのは、夜空の「天の川」をモチーフにしているためです。これは、カルピスが発売された日が、「七夕の日」であることに由来しています。

 

森永ミルクキャラメル

日本で発売されたキャラメルの元祖こと「森永ミルクキャラメル」は、1899年(明治32年)に発売が開始された超ロングセラー商品です。当初はブリキの缶に入れられて販売されていましたが、コストを下げるために、現在まで続く黄色い紙容器が誕生しました。

この森永のキャラメルは、特徴として表面に格子模様の溝が刻まれていますが、これはキャラメルを手で切っていたころの名残で、長さを測るために用いられていました。やがて機械生産が主流になり、格子模様が必要無くなったものの、「模様が無いと味気ない」という理由から、現在もキャラメルには格子模様の溝が付けられているのです。ちなみに、玩具付きのキャラメルとして知られる「グリコ」は、森永より後発で、1922年(大正11年)にリリースされています。

 

赤缶カレー粉

日本で初めて「カレー粉」というものを製造し、今もなお圧倒的なシェアを誇るカレー粉が、「エスビーカレー」です。1923年(大正12年)発売から変わらない赤いパッケージは、「赤缶」と呼ばれ親しまれています。小麦粉を加えてカレーライスを作る際はもちろんのこと、スープや炒め物にカレー風味をプラスしたい時にも重宝する代物です。現在は、固形のルーやレトルトのカレーなど様々な商品展開がされていますが、その原点と呼べる商品こそが、エスビーが誇る赤缶のカレー粉なのです。

 

味の素

日本における化学調味料の代名詞となっている「味の素」は、1909年(明治42年)に販売が開始されたうま味調味料です。東京帝国大学の教授である「池田菊苗」氏が、コンブのうま味が「グルタミン酸ナトリウム」であることを突き止め、これを主成分とする調味料開発に乗り出しました。グルタミン酸にカツオ節やシイタケから抽出したうま味を加え、研究の末に完成した逸品が、ロングセラー商品「味の素」です。

日本で販売される「超ロングセラー医薬品」とは?


ドラッグストアや薬局に行けば数多くの医薬品が販売されていますが、そんな医薬品の中には、100年近く販売が続けられているような超ロングセラーの薬が存在します。ここでは、国内でもとくに長く販売が続けられている医薬品について、紹介をしましょう。

 

正露丸

腹下しや歯痛の特効薬として名高い正露丸は、日露戦争に赴く兵士のため、1902年(明治35年)に開発された医薬品です。CMのテーマやシンボルマークでお馴染みのラッパは、陸軍で用いられる信号ラッパがモチーフとなっています。販売当時は、日露戦争で「ロシアを征する」という意味をこめて、「征露丸」という名前が採用されていましたが、大戦終結後は「正露丸」という文字に改められ、現在まで販売が続けられています。また、正露丸の薬効はアジア諸国でも認知されていることが多く今も土産物としても購入していく渡航者も少なくありません。

 

太田胃散

シナモンやナツメグ、干したミカンの皮など、数多くの生薬を用いた胃腸薬の「太田胃散」は、1879年(明治12年)に発売された超ロングセラーの医薬品です。元来の太田胃散は、オランダ人の医師によって肉食中心の欧米人の食文化に適応する胃腸薬として開発されたものでしたが、国内でも欧米化が進んだことにより、徐々に日本に浸透していきました。ちなみに、太田胃散のCM曲にはフレデリック・ショパンの「前奏曲作品28第7番イ長調」が使用されている。これは「胃腸」と「イ長」をかけたダジャレのように思われているが、株式会社「太田胃散」の広報によればまったくの偶然であるとのこと。

 

カワイ肝油ドロップ

水をつかわずビタミンAとビタミンDを補給でき、幼稚園や学校で配布されている「カワイ肝油ドロップ」は、1932年に(昭和7年)に発売された保健強壮剤です。身体に必要なビタミンを手軽に補えるとして、国内のみならず、中国や台湾などの海外諸国で販売されています。固めのグミのような食感を持ちおやつ感覚で食べられるため、ターゲットである子供でも美味しく服用することができます。

 

養命酒

かつては滋養強壮の霊薬として、徳川家にも献上されていたとも言われる薬です。今から400年前の信州で、雪の中に倒れている旅の老人を助けた庄屋が、礼として教えられた酒の製造法が養命酒のルーツと言われています。製造法を教えられた庄屋は、人々の健康を願い、数多くの薬草を配合して「養命酒」を完成させました。その後、養命酒の製造は家業から会社組織に改め、全国的に販売されるようになったのです。

「プロスポーツの審判」になるために必要な資格


プロスポーツの試合を公平にジャッジする審判員になるためには、検定試験の突破や資格の取得、一定期間以上の経験など、スポーツに応じて必要となるものは様々です。ここでは、著名なプロスポーツの審判に必要な資格について詳しく紹介します。

 

野球の審判

野球の審判には、ピッチャーの投球を判定を球審や、走塁を判定する塁審などが存在します。いずれも、日本プロ野球機構の主催する「NPBアンパイア・スクール」を受講することで、審判として働くことが可能となります。ただし、キャンプや2軍の試合、独立リーグなどで審判経験を積まなければ、プロ野球で実際に審判員として働くことはできません。プロ野球以外の、高校野球や大学野球などは、本業ではなく副業として審判を行っている人がほとんどです。1軍のオープン戦で審判を務めるためには、2軍や独立リーグの試合で、5年から7年ほどの審判経験が必要となります。

 

サッカーの審判

サッカーの審判員には、1級から4級の資格が存在します。4級は都道府県サッカー協会が主催する小規模な試合、1級はJリーグやJFLなど、級位が高いほど大きな試合で審判として働くことが可能です。まず、都道府県サッカー協会の主催する「4級審判員取得講習会」を受講することで、4級審判員となることは可能ですが、それ以上の級位は、昇級試験に合格しなければ取得することができません。

ちなみに、1級よりも優れたトップレベルの審判が審判活動に専念できるよう「PR(プロフェッショナルレフリー)」という制度も存在します。一般的な審判は、1試合ごとに報酬が発生する仕組みですが、PRになれば、日本サッカー協会と年間契約という形で働くことが可能です。

 

ラグビーのレフリー

ラグビーのレフリーはC級、B級、A2級、A1級、A級の5種類の資格が存在します。まずは、各都道府県協会が実施するルールテストや実技試験を受け、都道府県協会公認のC級レフリーになることができます。その後は、所属の都道府県協会の推薦を受け、昇級試験に挑戦することで、B級やA級にステップアップすることが可能です。A1級やA級レベルのトップレフリーになれば、国際試合のような大規模な大会で審判をすることができます。ただし、トップレフリーは昇降格の審査が毎年あるため、実績によっては降格することもあります。

 

ボートレースの審判

水上バイクの速さを競う「ボートレース」の審判員になるには、日本モーターボート競走会が実施している養成学校に入学することからスタートします。養成校で1年間養成訓練を受けたのち、検定試験を突破することで、晴れて審判員になることが可能です。

この養成学校には、ボートレースに使用するボートを検査するスペシャリスト、「ボートレース検査員」の資格を取得することもできます。どちらの資格も、競走の健全化や技術の向上を目的に、年に1度の定期訓練を受けなければなりません。