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世界各国のコーヒー豆の銘柄を憶えよう

キリマンジャロ(アフリカ)

アフリカ大陸で最も高い山である、キリマンジャロの名を冠したコーヒー豆です。その名の通り、キリマンジャロのふもとにある町が原産地ですが、現在はタンザニア産のコーヒー豆をすべてキリマンジャロと呼んでいます。

 

キリマンジャロの味は、酸味と甘みのバランスに優れ、クセが少ないのが特徴です。日本でも、モカやブルーマウンテンと並ぶほどの銘柄として、とても人気があるコーヒー豆です。ブレンドにも使用されることもありますが、愛好家の中にはストレートを好む人も少なくありません。ビターオレンジにも似た強い柑橘系の風味を持ち、紅茶派の方でも愛飲する人もいます。

 

グアテマラ(グアテマラ共和国)

国土の多くを山岳地帯が占めるグアテマラ共和国で栽培されたコーヒー豆です。グアテマラは、気温や土壌に恵まれた環境であるため、栽培されるコーヒー豆も高い品質を保っています。コーヒーの栽培地は、標高が高ければ高いほどに高品質の等級が付けられるユニークな特徴を持っています。ちなみにグアテマラのコーヒーは、お隣のコスタリカがコーヒーで経済的に潤っている状況を見て、それならこちらでも…という経緯で栽培が始められた歴史があります。

 

グアテマラは、芳醇な甘さと強めの酸味が特徴的なコーヒー豆です。産地や標高ごとに細かい違いはありますが、チョコレートのような濃厚な風味を楽しむことができます。日本の缶コーヒーにも取り入れられていることが多く、豆の輸入量もアメリカ、カナダに次いで日本が多くなっています。

 

エメラルドマウンテン(南米コロンビア)

南米コロンビアのアンデス山脈のふもとで栽培されるコーヒー豆です。エメラルドの輝きに匹敵するコーヒー豆として、日本でも高い知名度を誇ります。エメラルドマウンテンの収穫や収穫はすべて手作業で行われ、専門の鑑定士によって、味や香りを厳しくチェックされます。

 

コロンビアで栽培されるコーヒー豆の中でも、厳選された3%の豆だけが、エメラルドマウンテンの冠を得ることができるのです。エメラルドマウンテンは、深みのあるコクと甘さが調和したコーヒー豆です。雑味を感じず、ストレートで淹れても完璧なブレンドと称されるほど、バランスの取れた味を楽しめます。

 

ブラジル(ブラジル連邦共和国)

ブラジルは、コーヒー豆の生産量と輸出量が世界一のコーヒー大国です。エチオピア原産の苗木を、ヨーロッパ経由でブラジルに持ち込み、1700年代初頭にコーヒーの栽培が開始されました。広大な山岳地帯に広がるコーヒー農園では、生産量を保持しながら、高品質の豆を栽培することに心血を注いでいます。

 

世界一の生産量ながら、ブラジルのコーヒー豆は品質にも定評があり、透明感のある後味と苦味を味わえます。これは、ブラジルではほとんどのコーヒー豆が、ナチュラル製法と呼ばれる天日乾燥を行う生産処理を用いているためです。安価な値段と安定感のある味わいから、ブレンドのベースとしても多く用いられています。

 

コスタリカ(コスタリカ共和国)

生産量は少ないものの、コスタリカのコーヒー豆は品質が高く、世界的にも人気があります。コスタリカでは、品質の向上と安定供給を目的にコーヒー協会を設立し、農家の管理や指導に力を注いでいます。また、コーヒー栽培に伴う環境破壊の減少にも注力しているほか、農園の社会保障を徹底するなど、コーヒーの盤石な生産体制を整えています。

 

法律によって、栽培される品種が決められているコスタリカのコーヒー豆は、混ざり気のないスッキリとした風味を味わうことができます。ブレンドのベースにも用いられますが、ストレートで飲むのがおすすめです。

 

コナ(アメリカ・ハワイ州)

南国の島、ハワイのコナ地区で栽培されるコーヒー豆です。最たる特徴は希少価値が高いことで、世界で生産されるコーヒー豆の中でも、1%以下しか流通していません。また、アメリカで唯一栽培されるコーヒー豆であり、ホワイトハウスの晩餐会においても、コナのコーヒーが振る舞われます。

 

コナは、強い酸味とフルーティーな甘い香りを併せ持つコーヒー豆です。ただしハワイの州法では、コナで収穫されたコーヒー豆が内容量の10%以上含まれていれば、コナブレンドと明記することができます。そのため、購入品によっては風味や味わいがまったく異なることもあります。

 

マンデリン(インドネシア)

スマトラ島のアチェ地区で栽培されるコーヒー豆です。コーヒーが栽培される高原は土地が肥えているため、無農薬の有機栽培を豆を栽培する農家がほとんどです。日本でも、ブルーマウンテンにも負けないブランド力を持ち、高い人気を誇っています。

 

マンデリンのコーヒー豆は、濃厚さに定評があり、コーヒーが持つ強烈な苦味を最大限に楽しむことができます。好みは分かれますが、強い香ばしさを感じる後味に魅かれる人も少なくありません。