薬膳料理を食べて健康的な身体を手に入れよう

薬膳料理には病魔を退ける力がある

日本には「医食同源」という言葉があります。これは、日頃から食生活を正すことで、病気の予防や治療を行おうとする考え方を表した言葉です。この医食同源という言葉も、ルーツを辿ると「薬食同源」という中国の思想から作られたことが解ります。

薬食同源という言葉の通り、古来から中国では食事と健康は密接に関わっているということを理解し、独自の食事療法というものを確立させていました。この古くから伝わる食事療法の料理こそが「薬膳料理」です。人々の健康維持のため、現代でも様々な食材と調理法の研究が進められています。

ここでは、薬膳料理に使われる食材と、その特徴や効果について紹介しましょう。

 

ナツメ

ナツメは、アジア西南部やヨーロッパ南部が原産地とされる植物です。成熟したナツメの果実は、薬膳料理として用いられるほか、漢方薬やお菓子の材料としても有名です。日本ではあまり馴染みのない果実ですが、一部の地域では甘露煮の食材としてナツメの果実を用いています。

ナツメには、葉酸や亜鉛、鉄、マグネシウム、カリウムなどの栄養素が豊富に含まれており、多くの健康効果をもたらしてくれます。主な効果として、利尿作用、ストレスの緩和、ダイエット効果、貧血予防などが挙げられます。豊富な栄養素に加え、女性に嬉しい効果が多いというのも、ナツメが持つ特徴の1つです。

 

ハトムギ

東南アジアを原産地とするハトムギは、モチっとした食感を持つイネ科の穀物です。名前の由来には諸説存在しますが、ハトが好んで食べるからその名が付けられたという説が有力です。料理の用途以外にも、ハトムギはシリアル製品やお茶の原料としても活用されています。

ハト麦の主な効果として、身体の老廃物を体外に出すデトックス効果のほか、肌の保湿や生活習慣病の改善、健胃などに優れた効果を発揮します。その優れた効果効能から、ハトムギはまさに「穀物の王様」と呼ぶに相応しい穀物でしょう。

 

ヨモギ

日本全土に自生するヨモギは、苦味が強さと薬効成分の多さに定評がある植物です。日本では、草餅や草だんごに用いることが多いため、ヨモギを「モチグサ」と呼ぶこともあります。また、食材以外にも漢方薬や止血剤、殺菌剤、お灸の原料など、ヨモギの用途は様々です。

ヨモギは多くのビタミンとミネラルを含み、整腸作用や咳止め、神経痛やニキビ治療、冷えの解消などあらゆる病を利用される特性を持ちます。ただしヨモギは強烈なアクやエグみの強さを持つため、食材として用いる時は、熱湯に入れて下ごしらえを施しましょう。熱湯と冷水にくぐらせることによって、苦味が抜けて食べやすくなります。

 

陳皮(ちんぴ)

陳皮は、みかんやオレンジの皮を干して乾燥させた食材です。料理の薬味や香りづけのほか入浴剤として用いられることもあります。また、古ければ古くなるほど、その薬効成分が高まっていくというユニークな特徴を持ちます。きれいに剥いたみかんの皮を風通しの良い場所で乾燥させることで完成するため、自宅でもカンタンに作ることが可能です。

漢方薬や薬味として、リラックス効果や血流改善、整腸作用や血圧の安定などに効果を発揮します。

 

食材の効能を知ると食事が楽しくなる

例えば、風邪をひいてる時に、身体を温めるネギやショウガを摂取した時なんかは「とても身体にいい事をしている」というハイな気分になります。日々の食生活において、食材の効果効能を知っておくと、体調に合わせて食材や料理を選べるようになるので、食事が楽しくなります。身体の調子が悪いから薬膳を食べようと考えるのもいいですが、普段の食生活においても、健康に配慮しようと心がけるのが大切かもしれませんね。