勉強をする時にせよ趣味に打ち込む時にせよ、誰しも「集中したい」と思うことが多々あります。とはいえ、急に集中力を発揮させるのは難しいですし、仮に集中できたとしても、持続できずにすぐ飽きてしまうことも少なくありません。そんな時に私が実践しているのは、「意図的に空腹状態を作り出す」という行為です。お腹が空いた状態であれば、持続性のある集中力を驚くほど発揮できるようになります。
空腹状態が高い集中力を生み出す理由
空腹になると集中力が生まれる理由は、臓器やホルモンなどの働きが関わってきます。
消化にエネルギーを使わなくて済む
食事をして、胃の中に何か食べ物が入っている状態だと、食べ物を消化しようと身体の消化器官が活発に働きます。消化活動にはエネルギーを沢山必要とするため、身体が自然と血液の流れを消化器官に集中させるのです。消化器官への血液循環が活発になったぶん、反対に脳への血流が弱まり、脳への酸素供給が鈍くなってしまいます。不足した酸素を補おうと、脳は眠気を発生させて睡眠を誘発するのです。食事をしなければ、消化にエネルギーを必要とすることも無く。眠気によって集中力を阻害することもなくなります。
グレリンが集中力をアップさせる
空腹状態だと、胃からグレリンという食欲を促進させるホルモンが分泌されます。このグレリンには、集中力を高めてくれる効果があるため、お腹が減っているほうが高い集中力を発揮しやすくなるのです。おまけにグレリンは、記憶力の向上という効果ももたらしてくれます。集中力をアップさせることの相乗効果で、効率的に勉強を行えるようになるでしょう。
食事をした後は確実に集中できない
何かを食べると集中できなくなることは、体感的に知っている人も少なくないでしょう。ですが、空腹状態が高い集中力を発生させることはあまり認知されていません。その効果を実感するためには、頭で理解するよりもあえて空腹になってみて、効果を実感するのが一番でしょう。持続的な集中力を生み出したいという時にこそ、「あえて食事をしない」という選択肢を選ぶのもひとつの方法です。。
過度な空腹は逆効果です
とはいえ、生き物である以上は食事をしなければ生命を維持できません。それに食事を抜き過ぎて、低血糖になってしまっては気分も悪くなり、かえって集中力が落ちてしまうでしょう。健康状態を著しく害す前に、無理をしない範囲で食事を摂るようにしてください。